繊細な役柄が似合うのが魅力的
暴力的で過激。
青年漫画という形容詞が相応しい「僕たちがやりました」がまさかのゴールデンタイムで始まりました。
演技力に定評がある窪田正孝が主演なので楽しみにしていました。
原作の世界観を壊すことなく、29歳とは思えないほど高校生役が馴染んでいました。
今回はちょっと軽い感じの男子高校生役ですが、コミカルな語り口で、新しい一面を見た気がします。
彼はどちらかと言えば、苦悩した役が多い印象です。
例えば、2014年のドラマ「Nのために」では気持ちを寄せながら、同級生を精神的に支える役は胸に迫るほど切なさを覚えました。
2012年の映画「ふがいない僕は空を見た」での主人公の親友でありながら、屈折した感情を持て余し、また先の見えない貧乏な生活への諦念を持っている姿が、ぴったりと当てはまっていました。
最近は主演が多いのですが、脇役でも個性が光り、つい目で追ってしまう魅力があります。
いわゆるイケメン俳優というにはちょっと違うと思います。
しかし、どうしても目で追ってしまいます。
2013年の映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」では正統派イケメンで演技の実力も兼ね備えた佐藤健が主演でしたが、たまに出てくる窪田正孝に引き込まれました。
今夏「東京喰種」が公開されました。カネキ役をどう演じているのか、観るのが楽しみです。